米国個別株投資に興味はあるけど、何を買えばいいかわからない——そんな方に向けて、私が実践している「ロマン枠」投資術を2026年版として解説します。
「インデックス投資だけでいいじゃないか、個別株は怖い」
その通りです。基本はインデックス投資で十分です。
でも正直に言うと、インデックス投資だけだと投資している実感が湧きにくい。毎月積み立てて、あとはほったらかし。それ自体は正解なのですが、日常にワクワク感がない。
そこで私はポートフォリオの一部を「ロマンを追いかける枠」として米国個別株に充てています。
結果として、2021年に約80万円で購入したパランティアが旧NISAの保有期限である2025年末に約800万円で売却できました。テンバガー達成です。
ただし途中で3分の1以下になる時期もありました。「なくなってもしょうがない」と半分諦めて放置していたことが、逆に功を奏した形です。
米国個別株投資とは
インデックス投資との違いを比較
米国個別株投資とは、アップル・エヌビディア・マイクロソフトなど、米国に上場している特定企業の株式を購入して保有する投資です。インデックス投資との主な違いは以下の通りです。
| インデックス投資 | 米国個別株 | |
|---|---|---|
| リターン | 市場平均に連動 | 企業次第で大きく上振れ・下振れ |
| リスク | 分散されており低め | 企業固有のリスクあり |
| 手間 | ほぼ不要 | 銘柄選定・情報収集が必要 |
| ワクワク感 | 薄い | 高い |
資産形成の軸はあくまでインデックス投資。 個別株はその上乗せとして、なくなっても構わない資金の範囲内で取り組むのが私のスタンスです。
2026年時点での米国株投資環境
2026年現在、新NISAの成長投資枠(年間240万円・生涯1,200万円)を活用すれば、米国個別株の売却益・配当金を非課税で受け取ることができます。旧NISAと異なり保有期限がないため、長期保有戦略との相性が抜群です。
為替リスクは引き続き存在しますが、米国経済の成長力を取り込む観点からは依然として有力な投資先と考えています。2026年はAI・半導体・防衛テック関連銘柄への注目度が特に高く、長期目線で有望な投資テーマが続いています。
なお、私の資産形成全体の考え方についてはプロフィール記事でも詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
私の銘柄選びの基準:「日常にワクワク感を持てるか」
シンプルな3つの選定ポイント
私が米国個別株で銘柄を選ぶ基準はシンプルです。
世界最大の安定成長市場であるアメリカの、最先端の技術革新を担う企業であること。そしてその企業の存在自体にワクワクできるかどうか。
- AIやデータ分析など最先端テクノロジーに関わる事業か
- 政府・軍・大企業など強固な顧客基盤を持っているか
- 「この会社が世界を変える」と自分が本気でワクワクできるか
難しく考えすぎず、自分が「面白い」「すごい」と思える企業に、なくなっても構わない金額の範囲内で一括投資する。それだけです。
また、2026年現在は新NISAの成長投資枠との組み合わせが有効です。確定拠出年金と組み合わせた非課税戦略については企業型DC(確定拠出年金)投資法2026年版もご参照ください。
パランティア:ロマンと半分諦めがテンバガーを生んだ
なぜパランティアを買ったか
2021年当時、米国株ではSPAC上場ブームが起きており、SaaS系の企業が続々と上場していました。その中で私が目をつけたのがパランティア(PLTR)です。
パランティアはAIと大規模データ分析を専門とするソフトウェア企業。その技術は米国防衛省に採用されており、かつてウサーマ・ビン・ラーディンの追跡・攻撃を可能にしたきっかけになったAIソフトウェアとも言われています。
「米軍が使っているAI企業」というロマンに完全に惚れ込んで、約80万円を一括投資しました。購入時は旧NISAの非課税枠を活用したことが、最終的な結果に大きく影響しました。
保有中の経緯と心理状態
購入後しばらくして株価は大幅に下落。最安値では購入価格の3分の1以下になる時期もありました。含み損が膨らむ中でも売却しなかった理由は単純で、「なくなってもしょうがない」という覚悟で買っていたからです。
毎日株価を確認して一喜一憂するようなことはせず、ほぼ放置。この「半分諦め」のスタンスが、長期保有を可能にした最大の要因だったと今では思っています。
最終的な投資結果
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 購入時期 | 2021年(旧NISA口座で購入) |
| 購入金額 | 約80万円 |
| 売却時期 | 2025年末(旧NISA期限) |
| 売却金額 | 約800万円 |
| 利益 | 約720万円(旧NISAのため非課税) |
| 倍率 | 約10倍(テンバガー達成) |
旧NISAの非課税枠で保有していたため、720万円の利益に対して税金はゼロ。通常であれば約20.315%の税金(約146万円)が発生するところを、完全に非課税で受け取れた点は非常に大きなアドバンテージでした。
「ロマンを追いかけて、半分諦めて放置していた」という消極的な姿勢が、テンバガーという最良の結果につながったのは皮肉でもあります。
私の資産形成の全体像については、こちらのプロフィール記事もあわせてご覧ください。
現在の保有銘柄:ユーアイパスへの投資
次のロマン枠としてRPA企業を選んだ理由
パランティア売却後、現在はユーアイパス(PATH)に約80万円を投資しています。ユーアイパスは世界をリードするRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)企業で、企業の業務自動化需要の高まりとともに成長が期待できると判断しました。
AIと自動化の波は2026年現在もますます加速しており、RPAはその中核技術のひとつです。「業務自動化が世界を変える」というロマンに惚れ込んでいます。2026年時点では新NISAの成長投資枠(生涯非課税枠1,200万円)を活用して保有しているため、将来の売却益も非課税で受け取れる見込みです。
含み損でも方針は変えない
ただし正直に言うと、昨今のSaaS株全般の不調を受けて値下がり中です。それでも私のスタンスは変わりません。
「なくなってもしょうがない。ロマンを追いかける。半分諦めて放置する。」
パランティアの経験から学んだ最大の教訓は、「覚悟なき金額を投じない」ことと「含み損局面でも方針をブラさない」ことです。この2点さえ守れれば、個別株投資は資産形成の有力な上乗せ手段になり得ます。
米国個別株投資で大切な3つの心構え
テンバガー経験者が伝える実践的マインドセット
パランティアでの成功体験を踏まえ、2026年現在も私が守り続けている3つの原則を紹介します。
① なくなっても構わない金額だけ投資する
ポートフォリオの5%程度を上限に。生活費や老後資金を絶対に入れない。この原則を守るだけで、精神的な余裕がまったく変わります。
② 一度買ったら基本的に放置する
頻繁に売買するほど手数料と税金で損をします。2026年現在の新NISAの成長投資枠(年240万円・生涯1,200万円・非課税)を活用すれば売却益も非課税のため、長期保有との相性は抜群です。
③ 含み損でも慌てない覚悟を持つ
パランティアも3分の1以下になる時期がありました。「なくなってもいい」という覚悟がない金額は投資すべきではありません。覚悟の有無が、長期保有を実現できるかどうかの分かれ目です。
📋 まとめ
米国個別株投資のポイントをおさらいします。
- 1軸はインデックス投資。個別株はあくまで上乗せの「ロマン枠」
- 2銘柄選びの基準は「ワクワクできる最先端の米国企業かどうか」
- 3投資額は「なくなっても構わない範囲」に限定する(ポートフォリオの5%程度)
- 4買ったら基本放置。含み損でも慌てない覚悟を持つ
- 52026年版・新NISAの成長投資枠(年240万円・非課税)を活用して売却益の税金をゼロにする
インデックス投資だけでは味わえない「自分が信じた企業の成長を見守るワクワク感」が、資産形成を長く続けるモチベーションにもなります。ただし必ずなくなっても構わない金額の範囲内で。
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